ユーエスがはじめて米国株を学ぶブログ

米国株投資を始めて3年目に突入。米国株初心者が学んだことを記録していきます。

企業研究:米国の高配当企業について学ぶ

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米国株への投資を学ぶ目的の一つが、高配当企業への投資による資産運用です。

ここまでに各セクターの調査の段階でいくつか高配当企業についても学びましたが、今回は高配当企業にのみ焦点をあてて学んでみます。

バンガード・米国高配当株式ETF (VYM)

バンガードの米国高配当株式ETF(VYM)は高い利回りで人気のETFです。米国の個別株を買う以前にはVYMへの投資も少々していました。今後も個別株と合わせて投資していきたいETFです。

VYMの特徴としては、

  • 大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入
    れます。
  • 高い配当利回りの銘柄で構成されています。

とのことで、とにかく配当利回り重視の構成となっています。

 

保有上位10銘柄と産業別構成比は下記のとおりです。

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各産業の有名企業が名を連ねています。先日に投資したエクソン・モービルやAT&Tも入っています。

 

Yahoo Finaceで最新のセクター別構成比率を確認しました。現在は生活必需品セクターとテクノロジー・セクターが金融セクターを上回っていました。

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VYM : Summary for Vanguard High Dividend Yield ET - Yahoo Finance

 

VYMの保有上位25銘柄について、予想年間配当利回り順に並べてみました。セクターごとに色分けしています。

 

企業名 ティッカー
シンボル
予想年間
配当利回り
セクター
AT&T Inc T 5.13% 通信
Verizon Communications Inc VZ 5.09% 通信
Chevron Corp CVX 4.06% 石油・ガス
International Business Machines Corp IBM 3.95% テクノロジー
Pfizer Inc PFE 3.94% ヘルスケア
AbbVie Inc ABBV 3.90% ヘルスケア
Exxon Mobil Corp XOM 3.76% 石油・ガス
Cisco Systems Inc CSCO 3.72% テクノロジー
Philip Morris International Inc PM 3.63% 生活必需品
Altria Group Inc MO 3.44% 生活必需品
General Electric Co GE 3.42% 資本財
Coca-Cola Co KO 3.37% 生活必需品
Procter & Gamble Co PG 3.20% 生活必需品
Boeing Co BA 3.14% 資本財
Intel Corp INTC 3.08% テクノロジー
Merck & Co Inc MRK 2.95% ヘルスケア
Amgen Inc AMGN 2.94% ヘルスケア
Wells Fargo & Co WFC 2.86% 金融
PepsiCo Inc PEP 2.83% 生活必需品
Johnson & Johnson JNJ 2.65% ヘルスケア
Wal-Mart Stores Inc WMT 2.59% 生活必需品
McDonald's Corp MCD 2.54% 一般消費財
3M Co MMM 2.40% 資本財
JPMorgan Chase & Co JPM 2.36% 金融
Microsoft Corp MSFT 2.30% テクノロジー

 

通信サービスのAT&Tとベライゾンが他の銘柄よりも1%以上も予想配当利回りが上ですね。両社は電気通信サービス事業の企業で構成されるETFのVOXでも保有割合が二強でした。どちらも次世代通信インフラを活用すべくコンテンツ配信事業への参入を進めており、大型の買収の行く末に注目を集めています。

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石油・ガスは2社のみですがどちらも4%前後(ややエクソン・モービルが低いですが)です。両社とも営業CFマージンがやや低めである点が気になりますが、高配当企業としてまだまだ魅力的に思います。

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ヘルスケア・セクターではファイザーとアッヴィがどちらも3.9%程度です。両社とも製薬会社ですね。ヘルスケア・セクターはこれから動向を見ていく予定です。

 

テクノロジーではIBM、シスコの利回りが高いです。IBMは業績について色々とニュースが飛び交っていますが、人工知能やクラウドといった事業領域への転換に注目しています。シスコは戦略的なM&Aにより、時代の変化になんとか追従している印象です。どちらも高配当をぜひ継続してほしいところです。

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上位25銘柄の中で最も多いのが生活必需品セクターでした。タバコのフィリップ・モリスとアルトリア・グループ、コカ・コーラとP&Gの4社が予想配当利回り3%超えです。景気変動の影響を受けにくいセクターですが、タバコについては電子タバコの将来性、飲料では若者の炭酸離れ、小売はAmazonとの競合など、競争の課題は多いセクターであり今後の動向が気になります。

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一般消費財は唯一マクドナルドが上位25銘柄に入っていました。消費者向けビジネスは変化が多そうで、長期投資の観点からはちょっと敬遠しています。

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金融はセクター別構成比では大きいですが銘柄ではウェルズ・ファーゴとJPモルガンのみでした。固い業界かと思っていましたが、FinTechスタートアップの台頭や人口動態の変化により、メガバンクの消費者向けサービスも変化せざるを得ない状況に思います。

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資本財はGE、ボーイング、3Mが上位25銘柄に入っています。基本的にはB2Bビジネスですが、こちらもAmazonの脅威や、3Dプリンター・人工知能等の新しいテクノロジーへの対応など、変化の速度が高まっているのではないかと思います。

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VYMの保有銘柄はどれもぜひ投資したい銘柄ですし、そのうちのいくつかは先日に購入済みです。分散投資の観点から各セクターにつき何社かは投資を検討したいと考えています。まずは自分が理想とするポートフォリオの比率を考えてみたいと思います。